よく、当事者の方から
どの医師なら、どの病院なら理解があるのだろうか?
どこなら、安心できるのだろうか?
というご質問を受けることがあります。
これはL・G・B・T・Q・etc……どの層からも受けることです。
中国地方には岡山大学病院にジェンダークリニックがありますが、
広島からは距離が遠いことや、現在コロナ禍であることなどからも、
なかなか、積極的には受診勧奨し辛い状況です。
当事者おひとりおひとりの背景は大きく異なります。
個別的状況はさまざまです。
状況を公表している方もいらっしゃれば、
ひた隠しにしていらっしゃる方もいらっしゃいます。
LGBTQ+の方のなかにも、様々な方がいらっしゃいますし、
生きてきた道のりも、価値観や考え方も、人それぞれです。
しかし、みなさん等しく、
日常の中では何らかの「嫌な」「辛い」思いをなさっている、
という共通点があるようです。
残念なことに、
それは診察室の中であっても、けっして例外ではないようです。
典型的なイメージとは裏腹に、
当事者は「見た目」や「雰囲気」ではわかりません。
ですから、
きっとあなたも、知らず知らずに当事者と出会っています。
当事者を取り巻く環境は、この数年で大きく変化してきました。
しかし、肝心の「正しい知識と理解」はどうでしょう。
「いのちを守る最初の一歩」である医療者ですが、
医療者といえども必ずしも正しい知識と経験があるわけではありません。
けっして医療者を責めているわけではありません。
正しい知識や理解というものに関して言えば、
一般報道や医学教育の在り方などの問題もあり、
不十分であっても、致し方ない事ではあると思います。
やる気があっても学ぶ機会がない……そんな医療者も多いのではないかと思います。
でも、このままでいいのでしょうか?
街角で、診察室で、職場で、
今日からのあなたが「誰か」のことを、
これからもずっと、もっと、
大切にできますように……。
誰もが安心して相談できる一助として、
このトピックに関心のある方全員に向けて、イベントを行います。
※本事業は、自殺におけるハイリスク層である「LGBTQなどのセクシュアル・マイノリティ」への自殺防止対策事業(厚生労働省「令和4年度(令和3年度からの繰越分)新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金(民間団体実施分)」)の一環として実施しています。
参加費は無料です。